民間の大手転職サイトなどを見ると、山形県は求人を出している会社が少ないことが窺えます。そのため、「やはり地方には仕事がない」と考えてしまう人は多いでしょう。しかし、本当に山形県は求人が少ないのかというと、実はそうではありません。なぜなら、山形県の若者は、高校を卒業すると大学に進学するため、県外に転出するケースが非常に多くなっており、大学に進学する人の約8割が県外に転出するとの報告があるからです。しかも、少子高齢化の影響や団塊の世代の退職が増えているため、山形県では人材不足に陥っている企業が少なくないのです。
では、なぜ山形県には仕事がないと言われているのでしょうか?これは私の考えですが、都会に比べると大企業の進出が少なく、産業もITなどの分野で遅れを取っているからではないでしょうか。そのため、好条件の仕事を求めたり、最先端の仕事に付きたい人にとっては「仕事がない」状況に映っているのだと思います。
ですから、大企業や職種に強いこだわりを持っていない場合は、十分仕事を見つけられるチャンスはあるでしょう。ただし、山形県は保守的な傾向にあり、大手の求人サイトよりもハローワークのような地元に密着した転職支援サービスのほうが、仕事探しには適している印象があります。また、自分の経験を生かした仕事をしたいと思うの場合は、人脈を頼ってみたり、専門職に特化したサイトの利用がおすすめです。ネット上には、医療や介護をはじめ、特定の業界に特化した転職支援サイトがあるので、これらの仕事に就く場合は、利用してみる価値はあるでしょう。山形県の暮らしについて紹介しているサイトの中には、転職に関する情報も載っているので、目を通しておくといいかもしれません。